MEO対策は、順番を間違えると時間だけが消えます。費用がかからず効果が大きい作業から順に、8ステップに整理しました。上から順に実施してください。所要時間の目安も記載しています。
STEP1:対策キーワードを決める(30分)
最初に決めるべきは「どの言葉で1位を取るか」です。ここが曖昧なまま作業を始めると、成果を判定できません。
- 形式は「業種・サービス名 + 地域名」の2語以上
- 地域名は、実際にお客様が来られる範囲(市区町村・駅名・地域通称)
- 単価の高いメニュー名を優先する(例:「歯医者 品川」より「インプラント 品川」)
- 1店舗あたり1〜3個に絞る。増やすほど1つあたりの成果は薄まります
選び方の詳細はMEOキーワードの選び方へ。
STEP2:Googleビジネスプロフィールを取得・確認する(1〜2週間)
未登録なら新規作成、既に地図上に店舗が出ているならオーナー確認を行います。オーナー確認はハガキ・電話・メール・動画のいずれかで、業種と状況によって選べる方法が変わります。ハガキの場合は到着まで2週間程度かかるため、ここを最初に着手しておくと全体が早く進みます。
手順はGoogleビジネスプロフィールの登録・初期設定で画面の流れに沿って解説しています。
STEP3:基本情報を埋め切る(2〜3時間)
最も効果が高く、最も見落とされる工程です。次の項目を空欄なく埋めてください。
- メインカテゴリ:最重要。1つしか選べないつもりで慎重に選ぶ
- サブカテゴリ:提供している業務の分だけ追加する(無関係なものは入れない)
- ビジネス名:実店舗の看板と同じ表記。キーワードの詰め込みは違反
- 住所・地図ピン:ピンの位置がずれていると経路案内が機能しません
- 電話番号:店舗の固定電話。ウェブサイトの表記と統一する
- 営業時間・特別営業時間:祝日・年末年始も設定する
- サービス/商品:メニューを個別に登録する。ここが検索語との一致に効きます
- 属性:駐車場、バリアフリー、キャッシュレス、女性スタッフ在籍など該当するものすべて
- ビジネスの説明:750文字。誰の、どんな悩みに、何を提供するかを具体的に
メインカテゴリの選び方
この工程で唯一、慎重に判断すべきなのがメインカテゴリです。順位への影響が最も大きく、後から変えると順位が動くことがあります。手順は3つです。
- 対策キーワードで検索し、上位3店のプロフィールを開く(店名の下に業種が表示されます)
- 3店が使っているカテゴリを控える。多くの場合、同じカテゴリに集中しています
- 自店の業態と一致するものを選ぶ。一致しないカテゴリを真似ても逆効果です
迷ったら「より具体的なほう」を選びます。例えば「歯科医」と「小児歯科医」で迷い、実際に小児中心なら後者。サブカテゴリで「歯科医」を補えます。
STEP4:写真を10枚以上そろえる(1時間)
写真は順位よりも「選ばれるかどうか」に直結します。同じ順位に並んだ2店舗があれば、写真の多いほうが選ばれます。
- 外観(昼/夜)、入口、看板:初めて来る人が迷わないため
- 内観:席、待合、施術スペース。清潔感が伝わる明るさで
- 商品・メニュー・施術例
- スタッフ:安心感につながる。掲載可否は本人確認のうえで
- 駐車場・アクセス経路:問い合わせ削減にも効きます
撮り方と運用ルールは写真と動画がMEOに効く理由にまとめています。
STEP5:口コミを集める導線をつくる(初期設定30分+継続)
口コミは「視認性の高さ」の主要な材料です。ただし集め方を間違えるとリスクになります。
- Googleの口コミ用リンク(短縮URL)を取得し、QRコードにする
- 会計時・施術後・納品後など、満足度が最も高い瞬間に依頼する
- レシート、名刺、サンクスカード、公式LINEに導線を置く
- 見返り(割引・特典)を条件にした依頼はポリシー違反。行わない
- 届いた口コミにはすべて返信する。48時間以内が目安
依頼文と返信文のテンプレートは口コミを増やす方法と返信テンプレートに掲載しています。
STEP6:投稿を習慣化する(週1回・15分)
投稿は「更新されている店」というシグナルになり、ユーザーの判断材料にもなります。週1回で構いません。ネタは次の型を回します。
- 新メニュー・新サービスの案内
- 季節の情報(キャンペーン、繁忙期の予約状況)
- よくある質問への回答(1投稿1質問)
- 施工事例・症例・お客様の声(掲載許諾のあるもの)
- 臨時休業・営業時間の変更
書き方はGoogle投稿の書き方と頻度へ。
STEP7:外部の店舗情報を統一する(2〜3時間)
自社サイト、SNS、業種別ポータル、地図系サービスに掲載されている店舗名・住所・電話番号(NAP)の表記を完全に一致させます。「1丁目2-3」と「1-2-3」のような表記ゆれも統一してください。閉店した旧店舗の情報が残っている場合は削除申請を行います。
考え方はNAP統一とサイテーションで解説しています。
STEP8:計測して、次の手を決める(毎週15分)
最後に、必ず数字を見る仕組みを作ります。見るべきは3つだけです。
- 順位:同じ場所・同じ条件で週1回。スマホの検索結果は現在地に左右されるため、条件を固定します
- パフォーマンス:表示回数、通話、経路案内、ウェブサイトクリックの推移
- 来店・予約:「Googleを見て来た」を聞き取る、または専用の電話番号やクーポンコードで判別する
指標の読み方はMEOの効果測定とレポートの読み方へ。
STEP1のキーワード選定でつまずいたら、業種と商圏をお伝えいただければ当社から候補をご提案します。
キーワードの空きを確認する3ヶ月の実行カレンダー
8ステップを、無理のない配分に落とし込むと次のようになります。1人で運用する前提です。
| 時期 | やること | 所要時間 |
|---|---|---|
| 1週目 | STEP1(キーワード決定)/STEP2(オーナー確認の申請) | 1時間+審査待ち |
| 2〜3週目 | STEP3(基本情報を埋め切る)/STEP4(写真10枚) | 3〜5時間 |
| 4週目 | STEP5(口コミ導線の設置)/STEP7(NAP統一) | 3時間 |
| 2ヶ月目以降 | STEP6(週1投稿)/口コミ返信/STEP8(週次の計測) | 週30分 |
| 3ヶ月目 | 順位とパフォーマンスを振り返り、キーワードの妥当性を再確認 | 1時間/月 |
初月に合計7〜9時間を確保できれば土台は完成します。以降は週30分の運用です。ここが続かない場合は外注を検討してください(判断の分かれ目)。
順位が動かないときの切り分け
3ヶ月やっても順位が変わらない場合、次の順に確認します。上から順に、原因である確率が高い順です。
- メインカテゴリは競合上位と同じか:違っていれば、まずここを直す。最も多い原因です
- サービスを個別登録しているか:メニューをまとめて1つにしていないか
- 店舗と対策キーワードの地名が離れていないか:地図で上位3店との位置関係を確認する。離れているならキーワードを変える
- 口コミ件数が上位店の10分の1以下になっていないか:獲得導線を先に作る
- 写真が10枚未満ではないか:順位以前にクリックされていない可能性
- ビジネス名や住所を最近大きく変えていないか:情報の一括変更は再審査の対象になることがあります
所要時間のまとめ
| ステップ | 初回 | 以降 |
|---|---|---|
| STEP1 キーワード決定 | 30分 | 3ヶ月ごとに見直し |
| STEP2 プロフィール取得 | 30分+審査待ち1〜2週間 | — |
| STEP3 基本情報 | 2〜3時間 | 変更時のみ |
| STEP4 写真 | 1〜2時間 | 月1〜2枚追加 |
| STEP5 口コミ導線 | 30分 | 依頼は日常業務に組み込む |
| STEP6 投稿 | 15分 | 週15分 |
| STEP7 NAP統一 | 2〜3時間 | 移転・変更時のみ |
| STEP8 計測 | 15分 | 週15分 |
よくある質問
全部やる時間がありません。1つだけやるとしたら?
STEP3(基本情報を埋め切る)です。カテゴリとサービス登録の精度は、順位への影響が最も大きく、しかも一度やれば終わります。次点はSTEP5の口コミ導線です。
投稿は毎日したほうがよいですか?
頻度より継続です。毎日投稿して1ヶ月で止まるより、週1回を1年続けるほうが効果的です。無理のない頻度を決めてください。
順位が上がりません。何を疑うべきですか?
①キーワードと店舗所在地の距離が離れすぎていないか、②カテゴリ設定が競合と比べて適切か、③口コミ件数が商圏の上位店と比べて極端に少なくないか、の順に確認します。多くの場合、原因は①か②です。