NAPとは Name(店舗名)・Address(住所)・Phone(電話番号) の頭文字です。この3点がインターネット上でバラバラに掲載されていると、Googleは同一店舗かどうかの判断に迷います。地味な作業ですが、一度やれば長く効きます。
なぜ表記を統一する必要があるのか
Googleは、自社のデータだけでなく外部サイトの情報も参照して店舗の実在性と信頼性を判断しています。同じ店舗が「〇〇店」「〇〇本店」「株式会社〇〇 〇〇店」と別名で掲載され、住所も「1丁目2-3」「1-2-3」と揺れていると、それぞれ別の店舗として扱われる可能性があります。
また、古い電話番号や移転前の住所が残っていると、顧客が実際に間違った場所に行くという直接的な損失が発生します。
統一のルールを1つ決める
最初に「正式表記」を1つ決め、以後すべてそれに合わせます。基準はGoogleビジネスプロフィールの登録内容です。
| 項目 | 決めること | 例 |
|---|---|---|
| 店舗名 | 屋号のみか、法人格を含むか | 〇〇歯科医院(「医療法人△△ 〇〇歯科医院」とはしない) |
| 住所 | 丁目・番地の表記形式、建物名の有無 | 東京都〇〇区△△1丁目2-3 △△ビル2F |
| 電話番号 | ハイフンの有無、市外局番の表記 | 03-0000-0000 |
| ビル名 | 正式名称/略称 | 略さず正式名称で統一 |
確認すべき掲載先
- 自社ウェブサイト:トップ、会社概要、フッター、アクセスページすべて
- Googleビジネスプロフィール:基準となる正式表記
- SNS:Instagram、X、Facebook、LINE公式アカウントのプロフィール欄
- 業種別ポータル:ぐるなび・食べログ(飲食)、ホットペッパー(美容)、EPARK(クリニック)など
- 地図・ナビ系サービス:Yahoo!マップ、Apple マップ、各種カーナビのデータ提供元
- 求人サイト・地域情報サイト:過去に掲載したまま放置されているもの
- 電話帳・企業データベース:iタウンページ等
確認方法は単純です。店舗名と電話番号でそれぞれ検索し、出てきたページをすべて開くだけです。1〜2時間で洗い出せます。
サイテーションを増やす
サイテーションとは、リンクの有無にかかわらず、他サイトで店舗情報が言及されることです。「視認性の高さ」の材料になります。
- 業種別ポータルへの正確な登録:無料枠でも掲載価値があります
- 地域の商工会・組合・団体のサイト:加盟していれば掲載を依頼
- 取引先・提携先のサイト:紹介ページへの掲載
- 地域メディア・フリーペーパー:取材の際にウェブ掲載も依頼する
- イベント・キャンペーンの告知ページ
件数を増やすことより、表記が正確であることが優先されます。誤った情報が拡散すると、修正に時間がかかります。
移転・リニューアル時の手順
- Googleビジネスプロフィールを更新
住所・電話番号・営業時間を変更。移転日が決まっていれば事前に特別営業時間を設定します。
- 自社サイトを更新
アクセスページの地図も差し替えます。
- 外部サイトを順に修正
洗い出したリストを上から処理。修正依頼が必要なサイトは早めに連絡します。
- 旧情報の削除申請
移転前の住所でプロフィールが残っている場合は、閉業または統合の処理を行います。
よくある質問
英語表記も統一が必要ですか?
インバウンド対応をしている場合は統一しておくと安全です。ただし優先度は日本語表記より低くなります。
表記を直したらすぐ順位が上がりますか?
即効性のある施策ではありません。数週間〜数ヶ月かけて反映されます。ただし「間違った情報で機会損失している」状態を止める効果は即座に得られます。