MEOの効果測定でよくある失敗は、自分のスマートフォンで検索して順位を判断することです。検索結果は現在地・端末・履歴で変わるため、その数字には再現性がありません。ここでは、正しく測るための3層の指標を説明します。
3層で見る
| 層 | 指標 | 分かること | 頻度 |
|---|---|---|---|
| ① 順位 | 対策キーワードのマップ検索順位 | 施策の方向が合っているか | 週1回 |
| ② 反応 | 表示回数、通話、経路案内、サイトクリック | 見られて、行動されているか | 月1回 |
| ③ 成果 | 来店数、予約数、問い合わせ数、売上 | 事業に効いているか | 月1回 |
順位だけを見ると、上がったのに来店が増えない(=キーワード選定のミス)に気づけません。逆に成果だけを見ると、施策の良し悪しが判断できません。3層をセットで見るのが基本です。
順位の正しい測り方
順位を比較可能にするには、条件を固定する必要があります。
- 計測地点を固定する:店舗の所在地を基準にする
- 曜日・時間帯を固定する:毎週同じ曜日・同じ時間に計測
- ログアウト状態・履歴の影響を排除する:シークレットウィンドウ、または計測ツールを使う
- 同じキーワードで測り続ける:途中で表記を変えない
パフォーマンス指標の読み方
Googleビジネスプロフィールの管理画面で確認できます。見るべきは次の4つです。
| 指標 | 意味 | 下がったときに疑うこと |
|---|---|---|
| 表示回数(検索・マップ) | 検索結果に表示された回数 | 順位の低下、季節要因、キーワードの需要減 |
| ウェブサイトのクリック | サイトへ遷移した数 | 写真・口コミの不足、サイトリンクの不備 |
| 通話 | プロフィールから電話をかけた数 | 営業時間外の表示、電話番号の誤り |
| ルートの検索 | 経路案内を開いた数 | 来店意向の指標。地図ピンのずれ |
併せて「ユーザーが検索に使用した語句」を確認すると、想定と実際の検索語のずれが分かります。対策キーワードの見直しに直結する情報です。
来店・問い合わせにつなげて測る
- 来店時に聞く:「何をご覧になりましたか?」を予約票・問診票の項目に入れる
- クーポンコードを分ける:Google投稿で告知する特典に固有のコードを付ける
- ウェブサイトのリンクにパラメータを付ける:プロフィールのサイトURLに計測用パラメータを付与し、アクセス解析で流入を分離する
業者レポートで確認すべき点
MEO業者からのレポートを受け取る際は、次の3点を確認してください。
- 計測条件が明記されているか:地点・頻度・方法。「1位でした」だけのレポートは検証できません
- 下がった週も記載されているか:良い週だけを抜粋したレポートは実態を表しません
- 順位以外の指標があるか:表示回数や行動数の推移がなければ、事業への貢献は判断できません
業者選びの基準はMEO業者の選び方にまとめています。
よくある質問
報告された順位と、自分で検索した順位が違います。
正常です。Googleマップの結果は検索した人の現在地に強く影響されます。店舗から離れた場所で検索すれば順位は下がり、店舗の近くなら上がります。だからこそ条件を固定した計測が必要です。
順位が上がったのに問い合わせが増えません。
①そのキーワードの検索需要が小さい、②写真や口コミが弱くクリックされていない、③電話番号・営業時間の情報に不備がある、のいずれかが典型です。パフォーマンス指標を見れば、どこで落ちているかが特定できます。